元より文学青年では無かったのでドストエフスキーでは「罪と罰」しか読んでなかった。
しかし学生時代評論家の埴谷雄高の本を読んだ時カラマーゾフの兄弟の中で「大審問官」の
話が感動的に語られていたのが印象に残っていた。
70歳を過ぎ思い切って亀山郁夫訳の「カラマーゾフの兄弟」を読んだ。
平易な訳なせいか読み易かった。
芥川賞作家の中村文則は大のドストエフスキーフアンなので亀山郁夫との対談が興味深く
対談集「自由対談」を読んだ。
50年近く前シベリア鉄道を通りペトロブルクに行った時簡単な旅行地図でドストエフスキー
の生家を探した。
簡単な略図なので辿り着けなかったが夕方だったので労働者がぞくぞくと帰宅しているのに
出会った。
下町ぽい地域だったがここでドストエフスキーが育ったかと思ったら感慨深かった。