高円寺の「黒猫」

録画していたエリックサテイの生涯を扱った番組を観た。

その中でモンマルトルのキャバレー「黒猫」の音楽を彼が

担っていたという。

昔高円寺の友人の所に居候していた。

彼の行きつけが駅近くのガード下に有るカウンターバー「黒猫」で

僕もよく行っていた。

店名の妖しさが気になっていたがママも又妖艶な雰囲気を漂わせていたので

名の由来を聞くのが野暮の様な気がして聞けなかった。

その内店はいつの間にか閉じられてしまった。

しかし今回の録画を観てキャバレー「黒猫」から取ったらしいと思いすっきりした。

黒猫は7,8人が入れば一ぱいになるような小さなバーだった。

ここに天竺五郎を名乗る男が常連でよくきていた。

彼は役者なのでタフで声が大きく又その声はよく通る。

暇な時は開店前から店の前に立っていて閉店まで飲んでがなり立てる。

我々客からも彼は顰蹙を買っていてママも閉口していた。

ママは堪り兼ね店を2が月程閉めた。

店が開いたというので行って見ると何とカウンターの中で天竺五郎が

大人しく皿洗いをしているではないか。

我々客は皆口あんぐりだった。

流石高円寺ならではだ。

わでぃがオープンする直前の40年前の話だ。

 

 

 

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