50年位前ネパールの奥地のゲストハウスで3週間程番頭の様な
事をしていた。
その時日本の業者の依頼で蝶を収集した。
後で考えると多分ヒマラヤの蝶と称して東京のデパートで販売して
いたと思う。
子供の頃蝉や蝶を追いかけていたので蝶を追いかけるのが楽しかった。
その中に1頭だけ鮮やかな緑色の蝶がいた。
その後蝶の収集家に緑色の蝶の話をしたが誰もそんな蝶はいるはずがないと一蹴された。
ずっと50年間心残りになっていた。
カメイ美術館に世界の蝶の収集が有ると聞き仙台に来て初めて訪れた。
その中のインドの項に50年前に採った蝶と同じ輝く緑色の蝶が有るではないか。
幻では無かった。
名前はトリバネチョウだ。
その時蝶の事をネパール語でプタリと呼んでいたのを思い出した。