一見ラテン系の風貌をした40代位の小柄な女性が一人で来店。
話をしたらロシア人だという。
ロシア人に見えないというと彼女はお母さんはロシア人でお父さん
はカザフスタン人という。
産まれ育ったのはロシアのタタール自治共和国でカザンの近くだそうだ。
この地で生まれた有名な詩人の名を云われたが無知な僕はその名を知らなかった。
ドフトエスキーの小説の中で確かカザンの名が出て来た記憶が有るが。
祖先にタタール人の血も入って入ると話していた。
「タタールのくびき」の話をしたら分からなかった。
東京で行われた彼女の個展の作品をスマホで見せられた。
それは写真と雑誌等のコラボを作品に仕上げた物だった。
その中の作品の一つに雑誌の一部が載っていた。
「崖」と云う字が目に留まった。
「崖」と云えば我がフェリーニの作品ではないか。
彼女は分からないと云っていたが。
東京は暑いから仙台に住もうかなと云って青葉城に向かって歩いて行った。
以前にも東京は暑いので釧路に住んでいた事が有るそうだ。
北海道はロシアの風景に似ていて気に入ったそうだ。
自由に生きているアーティストだ。