11日は初夏の気候で絶好の登山日和。
いつもの白沢五山から秋保の長袋へ向かう。
大針口から馬の神峠を越え長峰縦走路へ、そして片尾根に入る。
気持ちの良い尾根だが登山者が先ず入らない熊の宝庫だ。
林道に降りる辺りで道が無くなりいつも藪漕ぎを強いられる。
何とか林道に出て林道を奥まで進むと行先は同じだが道は二手に分かれる。
直登と緩く巻いていく道だ。
時間が未だ早いので巻く道を選択。
これが功を奏した。
直登していたら熊と遭遇した可能性が大だった。
大旗山を巻く道に入ると沢側はジャングルの様に鬱蒼とした樹林が拡がり
後は少し歩くとヤケ山の鞍部から一気に下り長袋の集落に出る。
そこに在る渡辺食堂で天とじ蕎麦を食べようと目論んで歩いていたら突然
30m程先に登山道を塞ぐ形で一頭の大きな熊が居るではないか。
眼も会ってしまった。
丸まると太った大きな体だ。
その体に比して目は以外に小さい。
その小さな眼を逸らさない様に又走って逃げない様にと自分に言い聞かせ、只管後ずさり
しながら熊スプレーを取り出し襲ってきた時の準備をする。
幸いな事に熊は動く気配が無く視界から外れた場所まで行くと緊張が解けて
一気に疲れが出た。
それでも追いかけて来ているのではと歩きながら何度も後ろを振り返った。
流石に大旗山コースは行けないので鈴が沢コースを下った。
以前ンゴロンゴロのサファリにジープで行った事が有る。
ライオンが数頭寝そべっていた近く迄行くが動物園で見るのと異なり寝そべって
いるだけでも凄い迫力を感じた。
今回も唯立っていただけの熊だったが動物園の熊と決定的に違い存在感と野生の
持っている強いオーラを感じた。
仙台に着いて警察に事情を話たが新聞には載らなかった様だ。
興奮冷めやらなく誰かに話したくアメリカンページに行った