何か読んでない本をと本棚を探していたら雑誌「群像」が出て来た。
以前埴谷雄高の「死霊」特集が出ていて買ってそのままになっていた。
死霊に付いて鶴見俊輔、島田雅彦そして川村と奥泉の対談が載っていた。
驚いたのは月刊誌なのにその他の作家の文章の多さと質だった。
巻頭は佐木隆三の「ぼくの修行」村上龍の「共生虫」その他小田実、高橋源一郎、
大庭みな子、中村真一郎の追悼特集も有るし、車谷長吉の毛唐嫌いの話、上野千鶴子
のアメリカの博物館探訪、秋山駿の「罪と罰」について等実に多彩で量も凄い。
長期旅行に持ってこいの雑誌だ。
1998年3月号